特集インタビュー
大分県での就活・就職を語り合う座談会2021 / 福岡編
#Uターン
#20代
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  • 石川昇 さん(インタビュアー)

    上智大学英語学科卒。CBC(株)に新卒入社。
    海外セールスや複数の開発案件に関わったのち、(株)リクルートキャリアへ転職。
    東京・福岡にて採用から人事制度までHRM全体を支援。
    現在は自身で貿易会社を立ち上げながら、複数社の人事顧問に従事。

  • 町田菜々子 さん

    大分県大分市出身。八鹿酒造株式会社就職。ラクロス部で汗を流す。

  • 矢野陽菜さん

    大分県大分市出身。株式会社ザイナス就職。卒業アルバムの制作に携わる。

大分県内の企業に内定した大学生が、就職活動にまつわるエピソードや思いを語り合う座談会。地元・大分を離れて福岡の大学で学んだふたりの学生に、なぜ大分の企業で働くことを選んだのか聞いてみました。

 

そのまま福岡で働くか、地元・大分で働くか

――福岡での大学生活はいかがでしたか。

矢野
高校の時から私にとって福岡はテーマパークのように楽しい存在でした。でも今思えば、学生時代はそれほどアクティブじゃなかったかもしれません。その代わり大分へは頻繁に帰ってました(笑)。福岡大学には学生が卒業アルバム制作に参加できる委員会があって、そこで友達ができました。ゼミで知り合った友達もいましたね。

町田
私は3年生まではガチでラクロスのサークル一色でした(笑)。大分へはほとんど帰らなかったですね。でも4年になって就活に集中しようとしたら、コロナで大学はお休み。さすがにこの時は大分に帰りました(笑)。

 

――インターンシップは経験しましたか。

矢野
3年生の夏休みに、そろそろ始めなきゃと思い、福岡の広告会社と大分の金融関連の会社へ行きました。基本的に大分での就職が優先だったけど、福岡もアリかなという感じでした。

町田
私は最初から大分で就職すると決めていました。観光関連の仕事について、大好きな大分をどんどん海外に紹介したいなと思ったんです。そこで大分県が運営しているWEBマガジン『オオイタカテテ!』で情報を探していたら、日本の田舎を海外に紹介する会社を見つけ、直接メールしてインターンシップで受け入れしてくれるよう頼み込みました(笑)。1週間体験させていただいたのですが、皆さん英会話ペラペラですごい人ばかり。今の私のレベルじゃとても追いつかないなと思いました。でも貴重な体験が出来たし、これから自分も頑張らなきゃとモチベーションが高まりました。

――自らインターンシップの交渉をするなんて積極的ですね。

町田
そのあと大分県人会にも参加したのですが、その時にたまたまお会いしたのが就職先の八鹿酒造の関係者。インターンシップの話をしたら「ウチも海外事業に積極的だし、同じようなことかできるよ」と言われ、そのままのノリでインターンシップへ行くようになったんです(笑)。

 

自分にとって何を優先した生き方がいいのか考えてみる

――ふたりとも、どうして大分で働こうと思うようになったのですか。

矢野
最初は、特に何がしたいとか夢があるわけじゃなく、なんとなく大分で働きたいなと思っていた程度でした。でも東京や福岡のイベント会社だったら面白いことが沢山あるかもしれないと、大分に支店がある東京の会社にインターンで行ってきました。その時に、いずれ大分でも働けるのかと尋ねたら、「ずっと東京に居てもらいます」と言われ、「えっ、何で東京じゃないとダメなの? 大分でも楽しく働けるはず」と、ちょっと悔しくなりました。そのことをインターンで一緒だった子に打ち明けると、彼女も九州が地元だったこともあってか「やっぱり家族って大事だよね…」という話になり、溜飲が下がりました。結果的に「大切な家族のそばで暮らしながら働くこと」を優先的に考えるようになりました。

 

――そこから大分に絞った就活に切り替えたのですね。

矢野
大分だと職種が限られてくるけど、さっき話に出てきた『オオイタカテテ!』や、大分県が発行しているUIJターンのガイドブックを頼りに色々と探しているうちにIT系のザイナスを知り、福岡で行われた説明会へ行きました。その時に感じたのが、自分で楽しいと思えて努力ができそうな会社だということと、大分を大事にしている考えが伝わってきたこと。担当者も「就活生対会社」じゃなく、「人間対人間」で私自身のことをよく見てくださったし、何よりも自分が働く姿が想像できるのが決め手になりました。

 

――町田さんは八鹿酒造でインターンを経験して、この会社で働こうと決心したのは何だったのですか?

町田
最初はノリでインターンに行ったけど(笑)、お酒づくりの現場で杜氏の方から詳しく話を聞くことにはじまり、同じ蔵でも作り方によって違う味のお酒ができたり、八鹿でしかできないお酒のことを知ったり、その奥深さに感動しました。働いている皆さんも「なんでウチに来たん?」とか親しげに大分弁で話しかけてきたり、お昼休みに食堂で交わした会話などを通じて温かい人ばかりだと思いました。地元の飲食店にも行ったところ、八鹿のお酒の話で盛り上がったりして、地域に根ざしているなとも感じました。

 

――就活生には大企業志向、都会志向の学生も居るけど、町田さんにはそういう考え方はなかったの?

町田
特に魅力は感じなかったですね。大学のゼミでベンチャー起業論を学んだのですが、自分が居ても居なくても変わらない企業じゃなく、都会とか地方とか関係なく、小さくても社長の顔が見える会社で働きたいと思いました。インターンを経験して、八鹿酒造がそういう会社だと確信しました。

 

働きはじめてからも「大分LOVE」は変わりません!

――就職後の人生は、どう進めていきたいとか考えていますか? たとえば大分以外でも色んな経験をしたいと思う可能性は?

町田
どんなシチュエーションであろうと、大分と繋がっていたいと思いますね。私自身は営業部に配属されたら、海外で日本酒ブームが起こりつつあるから、世界に出かけて八鹿ブランドを営業したいと強く思っています。そういう意味では、働く場所は必ずしも大分だけじゃないとも言えますね。

矢野
まずは家族がいる大分が優先だけど、たとえば2年間くらい東京で学んで、その成果を大分に恩返ししたいという考えもアリだと思います。

 

――ふたりとも、とことん「大分LOVE」ですね(笑)。就活生と話すと「やりたいことがない」という学生が多いのですが、ふたりの話を聞くと、常に「大分」が軸にあるのは面白いです。これくらいシンプルで良いんじゃないと思います。最後に後輩の就活生にアドバイスを。

矢野
私は「大分」を軸に探していたら、結局やりたいことが見つけられそうな会社とめぐり会えました。葛藤もあったけど、「自分にとって幸せな生き方ができる場所を優先」と言われていたゼミの先生の言葉が響いています。

町田
私の場合は結果的に県人会がきっかけという特殊なケースの就活だったけれど、「ご縁」の大切さを実感しました。この考えは働きはじめてからも役立ちそうです。あまり難しく考えすぎず、大分が好きだとか、興味があることだとか、純粋な動機でアクションを起こすことも大切だと思います。

 

最後は福岡大名のdot.(ドット)前でパシャリ。
お二人の大分でのご活躍を応援しています。ありがとうございました!

 

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PROFILE
  • dot.キャリアアドバイザー
    石川昇 さん(インタビュアー)

    上智大学英語学科卒。CBC(株)に新卒入社。
    海外セールスや複数の開発案件に関わったのち、(株)リクルートキャリアへ転職。
    東京・福岡にて採用から人事制度までHRM全体を支援。
    現在は自身で貿易会社を立ち上げながら、複数社の人事顧問に従事。

  • 福岡大学
    町田菜々子 さん

    大分県大分市出身。八鹿酒造株式会社就職。ラクロス部で汗を流す。

  • 福岡大学
    矢野陽菜さん

    大分県大分市出身。株式会社ザイナス就職。卒業アルバムの制作に携わる。

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