特集インタビュー
「企業と学生との就活懇談会」 in dot.
#Jターン
#Uターン
#Iターン
#地元で就職
icon/fav-off

    ■「企業と学生との就活懇談会」を開催しました!!

     

    おおいた産業人財センターでは、令和3年12月19日(日)、UIJターン支援拠点:dot.(福岡市中央区大名1-15-35)において「企業と学生との就活懇談会」を開催しました。

    学生との距離を縮めたいという企業からの要望と福岡dot.に学生を集めたいという私共の思いから、初の試みとして開催しました。

    幅広い業種の企業に集まってもらおうと声をかけ、次の8社及び採用担当者に参加していただきました。

    年末のお忙しい時期にこれだけの企業様にお集まりいただくことができました。ありがとうございます。

    参加企業の担当者はそれぞれ新卒採用や中途採用に長年携わっている方々で、会話の引き出しが多く学生のあらゆる質問に答えることが出来るメンバーが勢揃いしました。

     

    学生の方はもちろん企業担当者も若干緊張気味?のご様子でした

    学生の募集については、福岡県の大学で大分県との間でUIJターン就職促進に関する連携協定を締結している大学の学生を中心に呼びかけをしました。

    実際に参加いただいた学生は7名でした。久留米大学生4名(うち女性1名)、福岡大学生3名(うち女性1名)です。全員3年生で就活中の学生さんです。学生の自己紹介で分かったのは、皆さん大分県の企業に就職希望だけど、まだ業種等を絞っていなくてどのような企業があるかわからず研究中とのことでした。その意味では、この懇談会での企業との情報交換に期待しているようでした。

     

    ファシリテーターの髙嶋和代氏の進行で、学生からの質問に企業の担当者が答える形で懇談会がスタートしました。

    学生の皆さんを見つめる髙嶋さんの眼差しも真剣です。
    皆さん積極的に質問をしていただきました

    全員の学生から質問があり、それに企業担当者がご自身の経験談を交えてお話をしていただきました。まとめると次のような内容になります。

    ①  TOEICは採用にあたって関係あるか、その他資格を持っていることをどう評価するか

    ⇒企業によって全く関係ない企業もあれば、評価する企業があり、企業それぞれ。しかし、資格等を持っていることは絶対にマイナスになることはないので、資格等を取得するに越したことはない。

    ②  コミュニケーション能力の評価について

    ⇒どの企業、業種でもコミュニケーション能力が求められる。コミュニケーション能力とは何か、相手に自分の考えや思いを伝えられ、相手の言うことや考えを正確に聴くことの両方が出来てコミュニケーション能力があると評価される。特に重要なのは、相手の言うことを正確に聴きとること(傾聴力を高めること)。

    面接の際に、わからないことをわからないと素直に言えること、わからなければ「もう一度お願いします」と言えることが重要。

    ③  入社後の配属にあたっての考え方、本人希望はどの程度考慮するか

    ⇒各企業とも研修期間(長いので3年)を経て一人前として配属をしていくが、一定程度本人の希望を聞くというところがほとんど。

    ただし、自分が希望しない部署であっても現在与えられた仕事に打ち込めないようではどこの職場に変っても決していい仕事はできない。

    ④  これまで優秀な人材と思われた人材はどういう方か、企業の求める人物像とは

    ⇒各企業で求める人物像がそれぞれ違う。ユニークさや好奇心をもっていること等。ほとんどの企業で求めるものは、素直さ、正直さ、努力をおしまない姿勢。

    エジソンの名言:天才は1%のひらめきと99%の努力である

    ⑤  働いているとき幸福と感じたことは

    ⇒採用担当者の立場から言えば、採用した者が社内で成長する姿を見ることが幸せを感じる瞬間。

    ⑥  2023年の採用枠はどの程度か、それがこのコロナ禍という環境条件の変化によって過去と変わっているか

    ⇒各社ともそれぞれ枠があるが、ほとんどが過去とあまり変わらなかった。

    ⑦  目にとまるエントリシートとは(エントリシートの書き方)

    ⇒どれだけ企業のことを研究して、企業のことで興味ある内容やどのようなことをやりたいか等を自分の言葉で表現しているか。好きな企業を好きになる自分の強い思いをシートに書き込めるか否か。

     

    懇談会終了後は、個別企業情報交換会として個別に面談を行い、懇談会を終了しました。

    皆さん真剣にお話を伺っていただいています。

    終了後のアンケートでは、学生からは、「インターンシップや企業説明会ではなかなか聞けないようなお話を聞くことが出来た。また機会があれば参加したい。」「実際に採用する際に見ているところや仕事に対しての考え方まで聞くことが出来て、参加してよかった」「自分にあまり自信はなかったが、頑張ってと言われたりほめられたりして自信になった。」「色んな企業さんからコミュニケーション能力や仕事の中で大事なことを聞くことができ、刺激を受け、今後のモチベーションの向上に繋がる素晴らしい時間を過ごせた。」等の好評を得たところです。

    企業からは、全体の感想として、「dot.でのイベントに初めて参加したが大変新鮮」「全体的に満足」「面接以外で学生と直接話す機会をもてて良かった」「普段着の学生と合える機会は採用担当者としても新鮮」ということでした。

    懇談会の運営に関しては、途中からテンポが良くなく一人の話しが長くなるなど全体的なコントロールに問題があるとする意見が寄せられました。この点は次回への課題として反省する点となりました。

    初めての試みで多少運営に難がありましたが、当初の目的である就活生の質問に答えて就活の助けになる、企業にとっては学生がどのようなことを考えているのかを理解するということについては、大枠で満足いくものとなったと思います。

    今後は、この懇談会に参加した学生から、おおいた産業人財センターやdot.の存在が口コミで広がることを期待しています。

     

     

    【企業からの就活生へのアドバイス】

     

    懇談会前に参加企業の皆さんから就活生へのアドバイスをいただいていましたので、ご紹介します。

     

    ●協栄工業株式会社 大賀豊文

    世の中には様々な業界があります。最終的に入社するのは1社ですが、就職活動の段階では、いろんな業界のいろんな企業に話を聞いて、広い視野をもって活動して頂ければと思います。

     

    ●株式会社別大興産 山田裕貴

    もちろん、希望業界や希望職種などの会社説明会やインターンシップに参加することは大切なことだと思いますが、就活時期の会社説明会ほど丁寧に業界説明や会社のことを教えてくれる機会はないと思いますので、社会人になった時の知識の引き出しとしても幅広い業界、会社の情報収集をすることをおすすめいたします。

     

    ●株式会社デンケン 枝木東海

    自分が生まれ育った町や地域に、あなたが求める仕事があります。また、あなたが見つけて欲しいと願っている企業があります。しっかりと企業研究して下さい。
    地元ならではの口コミ情報があるかもしれません。社会に居る先輩や卒業した学校の先生にも相談してみましょう。
    都会へのあこがれは理解しますが、田舎にも良い所がたくさんあります。大分は程よく都会と田舎が交じり合っていると表現する人が多いです。県外出身の方で、大分を目指して就職活動している人もいますよ。

     

    ●有限会社東栄工業所 児島靖正

    合同企業説明会に参加した際は自分が希望する業種、職種以外の企業の話も積極的に聞くべし。今まで考えたこともなかった世界を知ることが出来たり、新たな発見があるかも。

     

    ●株式会社オーイーシー 藤淵 治

    就活を始めてから考えるのではなくて、漠然でもいいので、自分が就きたい業界や業種を、早い時期からきちんと調べて考えておいた方がいいです。
    採用担当者の言っていることはあまり参考にせずに、しっかり自分の目で、その企業の業績や、将来性、離職率など、自分が重要視していることを確認することが重要です。
    昔と違って世間一般的に転職に抵抗はなくなってきましたが、それでも転職はいろんな面で自分自身が厳しい思いをします。転職後のプレッシャーは、新入社員として扱ってくれるそれとは比べ物になりません。みなさんそれぞれに合った、長く働ける会社に出会えることを祈っています。

     

    ●大分県信用組合 小野美佐子

    就職する前に、企業の業務のすべてを理解(仕事理解)することはできないという大前提が必要です。また自分で最終的には決断すること、決めた企業(業種)に最低でも3年頑張ってみること、また気持ちが落ち込んだ時に大切なことは「辞める=逃げる」という判断をしないこと。職場の人に相談をすること

     

    ●社会福祉法人新友会 小塩桂史

    企業説明会やインターンシップで得られる情報は多いと思いますが、集めた情報をどのように理解し選択していくかは学生の皆さん次第です。また、選択をする際に、自分自身のことを少しでも理解しておくことが大切だと思います。これから大切な決断をするために、自分自身を振り返る機会をつくって頂けると良いのではないかと思います。

     

    ●Design City Japan株式会社 由良信明

    就活は自分の幅を広げられるまたとない機会です。動いた分だけ成長できます。不安もあると思いますが、就活イベントに出来るだけ参加してみてください。日常で接することのない企業の方が圧倒的に多いはずです。きっと良い出会いや気付きを得ることができると思います。私も皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

     

    ~最後に~

    みなさんいかがだったでしょうか。企業の方も学生もやはり直接会って話が出来るほうが良いと思っていらっしゃることがよく分かりました。今後もこういったイベントを定期的に開催できればと思います。
    また、採用担当者の方からのアドバイスは今後の就職活動においても参考になるはずです。
    これから本格的に就職活動を行っていくみなさん、困ったことがあった時やどうしようか迷った時にはおおいた産業人財センターやdot.にお気軽にご相談をいただければと思います。

     

    一覧へ戻る